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第15回「エゾロジー倶楽部ご案内「(仮)手稲さと川探検隊の自然体験活動について」 [エゾロジー倶楽部]

第15回「エゾロジー倶楽部」を8月24日(火)19時~21時で開催します。

今回は環境教育に係わる実践活動として、手稲区や西区の川や森をフィールドに
環境体験イベントを開催されています。市民団体「手稲さと川探検隊」代表の鈴
木玲さんに、活動内容についてお話しいただきます。

手稲山の麓から流れる川と、多くの生きもの達を育む林をフィールドに、子供達
や地域の人に自然体験活動や調査活動、様々な勉強会を開催されてきました。
活動を続けてこられた、鈴木さんの熱意や思い、組織運営にまつわる苦労話など
をおききします。

今回は会場をいつもの北大農学部から変更し、北10条西4丁目にあります
スペースタイムさんのイベントハウスで開催いたします。

■第15回 エゾロジー倶楽部 
 「(仮)手稲さと川探検隊の自然体験活動について」

 日 時 :8月24日(火)19時~21時  
 話題提供:手稲さと川探検隊  代表 鈴木 玲 様
 参考HP  http://t-satogawa.hp.infoseek.co.jp/
      
 場 所:イベントハウス スペースタイム
     (札幌市北区 北十条西4丁目-1 SCビル 1階玄関の通路奥です)
     アクセスマップはこちら。http://www.stxst.com/7_1/index.html
 参加費:500円(ジュースや軽いお酒、お菓子などの軽飲食代です)。
 参加申し込み:話題に感心のある方はどなたでも参加頂けます。
        申し込みは不要ですが事前に連絡いただけると助かります
        当日飛入りや、どたキャン遅刻参加もありです)
 定 員:20人
連絡先:ezology(アットマーク)gmail.com
開催責任者:日本データーサービス(株) 福間博史
        山形大学農学部       菊池俊一
エゾロジー倶楽部のtwitter http://twitter.com/ezology
 
みなさまのご参加をお待ちしております。


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第14回エゾロジー倶楽部のご案内(2010年5月18日) [エゾロジー倶楽部]

第14回「エゾロジー倶楽部」を5月18日(火)19時~開催します。

今回は家畜糞尿バイオマスと地下水窒素汚染対策について
北大工学研究院環計画システム研究室の石井一英准教授
お話しいただきます。


河川や湖沼の水質保全を考える上では、過剰な窒素対策が課題となってきます。
その一方で、窒素分を含む有機物はバイオマス資源として、再生可能エネルギー
や資源循環などのエコの面からも着目されています。
石井さんは、この窒素の循環について、窒素汚染対策と、バイオマス資源の利活
用という両面から研究をされてきております。

また、第6回エゾロジー倶楽部でお話しいただいた池田先生とともに、
昨年10月に札幌開催されました日本地下水学会秋季講演会講演会シンポジウム
も講演をされています。

これまでのエゾロジー倶楽部で取り上げた話題とも、地下水や、窒素という
キーワードで繋がると思いますので、皆様ぜひご参加下さい。


■第14回 エゾロジー倶楽部 
 「(仮)家畜糞尿のバイオマス利用と地下水窒素汚染対策について」

 日 時 :5月18日(火)19時~21時  
 話題提供:北海道大学大学院工学研究院循環計画システム研究室
                    准教授 石井一英 様
 参考HP   ・J-GLOBAL研究者情報     
       循環計画システム研究室 
       ・バイオマス資源の利活用に係わる研究・活動事例
      
 場 所:北海道大学農学部  
 参加費:500円(ジュースや軽いお酒、お菓子などの軽飲食代です)。
 参加申し込み:話題に感心のある方はどなたでも参加頂けます。
          事前に申し込みいただけますと会場等の詳細をご案内します。 
 連絡先:ezology(アットマーク)gmail.com
 
 
定 員:20人 


「エゾロジー倶楽部」は、
ゲストの話題を肴に軽飲(酒?)食をしながら気軽に専門的な話をする、異分野交
流型の勉強会(イブニングセミナー)です。

この勉強会は、環境や、地理、防災など、フィールド調査や聞き取りなどによっ
て観察・計測できる、「現場」がある、科学、技術、学術などの専門分野を主な
話題の対象としています。

様々なバックグラウンドの専門知識を持った人々が出会い、交流することで、異
分野間コミュニケーションのトレーニングの場となり、幅広い分野を横断した知
と人との交流が図れる場となることを目指しています。

エコロジーではなく、北海道ならではの学際的な科学技術の知「蝦夷ロジー」が
育つことを願い、この集まりを「エゾロジー倶楽部」と名付けることにしました。

ゲストの話を聞き、質問をするだけでなく、毎回のテーマに関係がある話題や情

報を参加者が持ち込み飛び入りで話題提供をしてもかまいません。
エゾロジー倶楽部では、あなたが日常の中でふと感じた疑問について、答えてく
れる専門家と知り合えるかもしれません。

エゾロジー倶楽部の兄弟企画として、サイエンスカフェ「環境サスペンス」も開
催しております。エゾロジー倶楽部の様子も紹介していますのでご覧下さい。
エゾロジー倶楽部のtwitterはこちら

■エゾロジー倶楽部のこれまでの活動内容は本ブログの記事とともにこちらをご覧下さい。
 情報掲示板 http://linoit.com/users/ezology/canvases/ezology-infomation

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エゾロジー倶楽部のこれまでの活動を整理しました [エゾロジー倶楽部]

皆様ご無沙汰しておりました。

エゾロジー倶楽部は2010年2月までに13回開催いたしました。
すべての回について、このブログで開催報告や案内をできず、申し訳ありません。

これまでのエゾロジー倶楽部と環境サスペンスの活動内容についてとりまとめ、
2月に北大CoSTEP修了式の場で発表しました。

内容はこちらです。

これまでの活動を振り返って考えたことを、ざっとまとめましたのので
興味のある方はご覧下さい。


なお、今後もエゾロジー倶楽部の活動は月1回ペースで開催して行きます。
本ブログの他に、

こちらの付箋掲示板

こちらのtwitterなどでも情報を発信していきますので、よろしくお願いします。


なお、次回エゾロジー倶楽部は2010年5月18日19時より開催します。
詳細はまた後ほどご案内します。

 


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12月のエゾロジー倶楽部報告 [エゾロジー倶楽部]

12月のエゾロジー倶楽部を21日に開催しました。

 養蜂業を地理学的に見ていくと、”花の蜜”という所有者が不明瞭な無主物資源を公平に利用するために、どのような形で日本人は利権調整をしてきたのかという、資源管理に係わる命題にたどり着くことがわかりました。

漁業での魚、地下水や水利権など住民レベルでの利権調整が日本でどのように行われてきたのかを見ていくと、環境問題の解決策につながるヒントが得られると思います。

 

なお、今回から、エゾロジー倶楽部で話題となった内容について、twitterのアカウント"@ezology"でより詳しく紹介しています。

 エゾロジー倶楽部について、twitter上でもコメントをもらえるような仕組みを作りましたので、是非ご覧下さい


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12月のエゾロジー倶楽部は「フィールドで感じる、考える。~長野・新潟・サラワク・南幌…養蜂・川…そして人」です [エゾロジー倶楽部]

第11回「エゾロジー倶楽部」は12月21日(月)19時~21時で開催します。

 今回は、北大文学研究科人間システム科学専攻地域システム科学講座で、
博士課程(地理学)に所属していらっしゃる大学院生の柚洞一央さんにお話しい
ただきます。
 
柚洞さんは、地理学という自然科学と社会科学が接する分野で、
養蜂家の研究などユニークな研究をされてきました。また、現在南幌町で生活し、
地域の農家の方との交流などもされています。
  • 長野で見た養蜂とニセアカシアの関係
  • 新潟の河川での粗朶沈床などの伝統的な河川工法の見学、
  • サラワクでの河岸浸食
  • 南幌での生活
など様々なフィールで感じ、考えられたことについてお話しいただきます。

これまでのエゾロジー倶楽部とはまた一味違う視点から、環境について考える機
会になるかと思います。
 
皆様ぜひご参加下さい。


■第11回 エゾロジー倶楽部 
 「フィールドで感じる、考える。

  ~長野・新潟・サラワク・南幌…養蜂・川…そして人」
 

 日 時 :12月21日(月)19時~21時  
 話題提供:柚洞一央さん

       北海道大学文学研究科人間システム科学専攻
       地域システム科学講座 博士課程(地理学)
       ブログ http://yuhora.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

 場 所 :北海道大学農学部ゼミ室N303
  (時計塔下の正面玄関から入り3階となります。玄関の案内図をご覧下さい)
   農学部地図(http://www.agr.hokudai.ac.jp/ug/contact.html.var) 
 参加費:500円(ジュースや軽いお酒、お菓子などの軽飲食代です)。
 参加申し込み:話題に感心のある方はどなたでも参加頂けます。


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第10回エゾロジー倶楽部「Think Globally Act Locally in Rhizosphere ー根圏から世界を見るー」 [エゾロジー倶楽部]

しばらく更新が滞ってました。申し訳ありません。少しずつ情報発信します。 
 
第10回「エゾロジー倶楽部」を11月26日(木)19時~21時で開催します。

 今回は根と微生物と土が生み出す根圏の研究をされてきた信濃卓郎さんにお話
し頂きます。信濃さんは北大創成研(http://tinyurl.com/yzlfm6y)を経て、
現在札幌市羊ヶ丘にある農研機構・北海道農業研究センターに勤務されています。
 これまでの研究内容や、将来に向けて構想されていらっしゃる研究内容につい
て話題提していただきます。

みなさま、是非ご参加下さい。

■第10回 エゾロジー倶楽部 
 「Think Globally Act Locally in Rhizosphere ー根圏から世界を見るー」
 日 時 :11月26日(木)19時~21時  
 話題提供:信濃 卓郎
      農研機構・北海道農業研究センター 根圏域研究チーム
      ブログ http://takuro.exblog.jp/

 場 所:北海道大学農学部ゼミ室N303
  (時計塔下の正面玄関から入り3階となります。玄関の案内図を
   ご覧下さい)
   農学部地図(http://www.agr.hokudai.ac.jp/ug/contact.html.var) 
 参加費:500円(ジュースや軽いお酒、お菓子などの軽飲食代です)。
 参加申し込み:話題に感心のある方はどなたでも参加頂けます。

 

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柴田さんからの質問回答 [エゾロジー倶楽部]

第2回エゾロジー倶楽部で、アンケートに記入頂いた質問の中から、田さんに回答を頂きました。

■質問
森林伐採の結果、流水中のリン濃度に変化はあるのでしょうか?

■お答え
一般的に河川水のリン濃度はとても低く、それが河川や湖沼内の生物生産を制限しているとも言われています(リン律速と呼ぶこともあります)。
それはもともと土壌中のリン濃度が低くて、移動しにくいことが原因しています。それでも樹木は根から酸を出したり、根に共生している微生物のおかげでリン栄養を吸収することができるので、温帯域では森林でのリン不足は起こりにくいといわれています。
森林伐採の場合でも、生態系内で大量に循環している窒素については、樹木の養分吸収停止の影響が大きく、伐採によって河川へ窒素が流出すると言われていますが、リンの場合はもともとの循環量が小さいということもあり、伐採によるリン流出の影響はあまり大きくありません。
実際に、お話しの中で紹介した北大天塩研究林での実験結果でも、伐採によるリン濃度の上昇は認められませんでした。
今回は時間の関係もあって、リンのお話はできませんでした。湖沼や沿岸の富栄養化(アオコの発生やそれに伴う溶存酸素不足)を考える場合には窒素とリンの濃度だけではなく、そのバランスが重要です。
例えば、森林伐採によって河川の硝酸態窒素濃度が上昇した場合でも、下流の湖沼や沿岸がリン不足の場合は、アオコの発生などが生じないこともあります。
一方、肥料や下水など窒素とリンが同時に多量に流出した場合には富栄養化が起こりやすいといえるでしょう。

柴田さん、回答ありがとうございます。

 

さて、2月のエゾロジー倶楽部ですが、2月26日(木)開催を目指しておりますが、話題提供頂く方がまだ決まっておりません。
楽しみにされていらっしゃる方々には申し訳ありませんが、場合によっては2月はお休みとさせて下さい。
3月開催は準備を整えて行きます。

 


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第2回エゾロジー倶楽部を開催しました [エゾロジー倶楽部]

1月22日に第2回エゾロジー倶楽部を開催しました。
今回も、職業や専門、年齢も様々な19名の方々に参加していただきました。
ありがとうございます。

今回のグルメはこれ
北海道の水.jpg

北海道各地の「名水」です。結構な種類があるものですね。


今回の話題提供者柴田英昭さんは、名寄市にある北海道大学の研究林で研究をされてきました。

090122エゾロジー.jpg 

「水質」と言っても様々な見方ができるかと思います。飲料水などの水質や下水処理で考えるのも水質です。
今回の柴田さんのお話しは、森林の「土壌」が川の水質ができる過程でどんな役割を果たしているのかという観点からのお話しでした。

さて、川の水質はどうやってできてくるのでしょうか。

雨として大気から地表に与えられた水は、地面にしみ込み、土中を通る地下水となり、川へと流出して行きます。
地下水が土壌中を通る過程の様々な作用によって、流出してくる水の水質がほぼ決まります。
このため、もちろん地質の影響もあると思いますが、川の水質は、周辺流域の土壌の環境条件によってほぼ作られてくると考えられます。

柴田さんは、植物が生きていく上で欠かせない栄養分であり、農業では肥料として使われている「窒素」をとりあげて、森林の中で行われている物質循環という過程を考える視点から説明を始めてくれました。
森林の土壌の中での窒素は、アンモニア性窒素や硝酸性窒素など様々に形を変えながら、樹木の根から養分として吸収され、落葉などの形で再び土壌へと帰っていく物質循環のサイクルをつくっています。
河川近くでの水質調査の研究成果から、川のすぐ横にある「河畔林」が実は窒素分を除去するという意味では重要であるということが見えてきたのだそうです。

柴田さんのHPに掲載されていますこちらの論文に、この話が詳しく載っています。
柴田英昭 (2004) 大気-森林-河川系の窒素移動と循環. 特集「森林と渓流・河川の生物地球化学」,地球環境 9(1): 75-82


後半は、天塩川流域の各地で河川水質を調査された結果についてのお話しでした。
河川水質中の窒素分や鉄分などの濃度は川の上下流などの場所によって変わっているというデータが得られたことを教えてもらいました。
なお、柴田さんは第2回環境サスペンスでお話しされた上田先生と天塩川で共同研究もされ、こちらの本にその内容が書かれています。

最後にされた問題提起も含め、今回も学ぶべき情報と考えさせられる話題が盛りだくさんの有意義なお話しを聞かせて頂きました。

柴田さんありがとうございます。
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第2回エゾロジー倶楽部は「河川水質の形成と役割」です [エゾロジー倶楽部]

Bonne Annee
あけましておめでとうございます。 ピエール福間です。
みなさまの年末年始はいかがでしたでしょうか?

さて、環境サスペンスから生まれた月に1度のイブニングセミナー「エゾロジー倶楽部」は、

次回1月22日19時~21時でより開催します。


今回のテーマは、「河川水質の形成と役割」。

ゲストは名寄市にある北大フィールド科学センターの森林圏ステーションから、柴田英昭さんにお越しいただきます。
柴田さんは、第2回環境サスペンスでゲストの上田先生とも天塩川で共同研究をされています。
河川の水質の形成メカニズムや空間変化を皮切りに、河川周辺の土地利用や環境変化によって、水質がどう変わってくるのかを、土壌と水質のつながりの視点からお話ししていただきます。

また、エゾロジー倶楽部では毎回の話題に関係するグルメを用意いたします。
今回は珍しい水を使った飲み物(お酒?)などを考えてます。
みなさまも、グルメ心と好奇心を満たすために是非ご参加下さい。

エゾロジー倶楽部への参加にご興味のある方は、
Env.suspense☆gmail.com(☆を@に変えてご使用下さい)までご連絡下さい。

なお、第1回目のエゾロジー倶楽部の様子はこちらのブログでわかります!


(注:説明内容に一部不備がありましたので、内容訂正いたしました)


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第1回エゾロジー倶楽部を開催しました [エゾロジー倶楽部]

環境サスペンスの兄弟企画として始めた、顔の見える少人数での集まりエゾロジー倶楽部を開催しました。

これまで、環境サスペンスに参加頂いた方も含めて、エゾロジー倶楽部に関心を持って頂いた14名の方に参加頂いて始まりました。参加頂いた皆さま。ありがとうございます。


本日のグルメは、今日の話題であるサクラマス(サケ科魚類)にちなみ佐藤水産さんで買ってきた鮭のおつまみの数々。
2008_1127_213215AA.JPG 

これは、ちょっとインパクトありましたね。トバがつながったままのサケです。


グルメ以上に、話題提供者の卜部さんのお話を酒の肴にさせてもらい、セミナーはスタートしました。シロザケとサクラマスの生活史の違いを比較しながら、卜部さんはサクラマスが生活史の中で河川をどのように使っているのかという話をしてくれます。

話の途中でも「スモルト」って何?などの専門用語への質問や、「どうやって調査したのか」などの質問が次々と聞き手側から出てきます。サケ科魚類に詳しい方もいれば、植生など別の分野が専門の方もいるので、話し方が難しかったと思いますが、誰もが楽しめる形で卜部さんに話題提供をしてもらいました。

 第1回エゾロジー倶楽部.JPG

一通り、お話しが終わった後は、半分ずつのグループに分けて、参加者間でのトークタイムとしました。初めて合う方もいらっしゃるので、簡単な自己紹介をしたり、自分たちの経験も交えて卜部さんの話の感想を語り合いました。話している人の顔を覚えられる人数で話をすることで、誰もが話をするだけでなく、参加者間でのコミュニケーションもそこで生まれてきたかと思います。


最後に再び全体でのトーク。
グループトークとグルメで和んだ雰囲気の中で、話は盛り上がっていきました。

今回のエゾロジー倶楽部には、前回の環境サスペンスでゲストとして話題提供頂いた
上田先生や有賀さんもいらっしゃったことから、環境サスペンスでの知識をベースに
サケ科魚類の中でサクラマスとカラフトマスが進化の両端に位置している魚だという話も聞け、両者の話題のつながりを実感することもできました。

サクラマスは母川回帰性が高く、生活の中で川に依存している割合が高いのですが、カラフトマスは反対に生まれた川に帰ってくる割合が低く、生涯の中であまり川を使っていないのだそうです。進化という面から見ると実はカラフトマスの方が進化しているということは、海から生まれた生命が川や陸上へと向かう方向に進化した流れとは、逆なのではないかと、会場を巻き込んだ話題はつきません。


話題提供者だけが話すのではなく、参加者間でも話が弾む場。
エゾロジー倶楽部の目指す形を、おぼろげながらに作ることができたかと思います。


こちらにもエゾロジー倶楽部の雰囲気がよくわかる報告がありますのでご覧下さい。


この集まりの主旨を表す言葉がうまく出てこなかったので、「夜のランチセミナー」と銘打っって案内をしたのですが、気軽に専門的な話を聞ける勉強会のイメージに異業種交流会や合コンなどの要素も含めて、集まりの中で人の輪が広がるコミュニティーを目指しました。この形式は「イブニングセミナー」という呼び方でどうでしょうか。

今後も毎月中旬の木曜夜に定期開催をしていきます。
まずは、川に関わりのある話題をつなげていく予定です。
川は流域のいろいろな要素をつなげる働きをしています。川という軸を通して、魚類、植物、地質、気象などの自然科学の話題をするだけでなく、経済学や社会学、歴史文化などの話題も幅広くできると面白いですね。


第1回の開催が月末になったため次の12月は開催しませんが、1月から行って来ます。

第2回エゾロジー倶楽部は 1月15日(木)19時~21時を予定しています。

今後の話題としては、魚の棲む川の環境につながる水質の話を1月に行い、季節感のある話題として、2月は雪、融雪のはじまる3月は川の水量、4月は地下水の水文の話を予定しています。5月以降の生き物が活発に活動を始める時期からは生物系の話題でしょうか。


これからも、月1開催を目指して行っていきます。
環境サスペンスと共に、エゾロジー倶楽部もご注目下さい


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