3人の証言者が語る豊平川の過去 [メイキング]
環境サスペンスの準備は大詰めを迎え、台本の精査を連夜行っています。
今回のシナリオで、伝えたいことのキーポイントは2つあります。
環境サスペンス「豊平川に秘められた過去」では、ファシリテーター役の環境探偵ピエールが、豊平川を舞台にしたある謎を推理するために、3人の証言者に聞き込みを行っていきます。
水生昆虫、化石と地質、河畔林という専門分野の異なる3人のゲストの方が証言者となり、それぞれの視点から読みとれる豊平川の過去について語ってもらうことになるのです。
3つの分野の話は実は、その専門分野についての話を単純にするのではありません。
それぞれの分野の視点から、実は、3人が同じように、豊平川での「川の地形の変化」について語るのです。
一見すると地形とは関係の薄そうな、虫や木、昔の貝の化石という生物について調査をし、指標にすると地形の変化について知ることができる。
これが、今回の話のキーポイントの一つです。
もう一つのキーポイント は、ある理由により3人の証言がもつれることです。
それは、3つの分野の指標からわかる過去の地形についての情報は、実は時間スケールの異なる情報だということです。
この2つのキーポイントを、環境探偵による謎ときという舞台設定によって、わかりやすく伝えようと考えています。
環境探偵ピエールが、3つの分野の情報を「あるツール」を使って整理していくのです。
どうやっったら会場の皆さんに、この考え方を理解してもらえるのかが、台本の中での悩みどころになっています。
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