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捜査道具-時空間マップ- [環サスのツール]

環境サスペンスの会場にお越し頂いた皆さんには、捜査ノートと聞き込みカード(質問カード)を配布しました。

【捜査ノート】

080513環境サスペンス捜査ノート_1.jpg

 

080513環境サスペンス捜査ノート_2.jpg

 

この捜査ノートに載せたのが「時空間マップ」
今回の環境サスペンスを通じて紹介したかった情報を整理するためのツールです。

 

環境を語る時、同じ現場を見ていても話がかみ合わないことがあります。
その最大の理由として、各専門分野が調査の対象としている現象の調査尺度や精度が違うことによる影響が大きいのではないかとピエールは考えました。
その尺度とは、時間軸と空間軸の2つの尺度です。
この2つの軸を縦横に直交させて配置整理したのが時空間マップです。

時空間マップブログ用_1.jpg

 横軸で示した時間軸は時間尺度の短さ(新しさ)と長さ(古さ)を表していますが、言い換えると現象が起きる頻度(回数)を表しているとも言えます。1年のところなら1年に1回程度、起きる現象だと理解してください。今回のお話しした一斉林が育つ時間は十数年程度で、水生昆虫による巣網によって石が固定される期間の目安が数ヶ月程度、化石の話は何百万年も前のことになります。

 もう一つの縦軸は空間軸です。これは、その現象が広い範囲に起きることなのか狭い範囲で起きることなのかという空間の広がりを示す尺度となります。今回は目盛りとなる数字入れる代わりに、石ころ(の大きさの範囲)、河原(ぐらいの大きさの範囲)、札幌市
(が入るぐらいの大きさの範囲)という大まかな尺度を示しました。

 この時空間マップで情報を整理すると、ある専門分野で行った調査の精度がどの程度のものかという目安を知ることができます。これが複数の視点の話をつなぎ合わせる時に重要になってくるのです。

この話の続きはまた次回お書きしましょう。


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