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第1回エゾロジー倶楽部を開催しました [エゾロジー倶楽部]

環境サスペンスの兄弟企画として始めた、顔の見える少人数での集まりエゾロジー倶楽部を開催しました。

これまで、環境サスペンスに参加頂いた方も含めて、エゾロジー倶楽部に関心を持って頂いた14名の方に参加頂いて始まりました。参加頂いた皆さま。ありがとうございます。


本日のグルメは、今日の話題であるサクラマス(サケ科魚類)にちなみ佐藤水産さんで買ってきた鮭のおつまみの数々。
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これは、ちょっとインパクトありましたね。トバがつながったままのサケです。


グルメ以上に、話題提供者の卜部さんのお話を酒の肴にさせてもらい、セミナーはスタートしました。シロザケとサクラマスの生活史の違いを比較しながら、卜部さんはサクラマスが生活史の中で河川をどのように使っているのかという話をしてくれます。

話の途中でも「スモルト」って何?などの専門用語への質問や、「どうやって調査したのか」などの質問が次々と聞き手側から出てきます。サケ科魚類に詳しい方もいれば、植生など別の分野が専門の方もいるので、話し方が難しかったと思いますが、誰もが楽しめる形で卜部さんに話題提供をしてもらいました。

 第1回エゾロジー倶楽部.JPG

一通り、お話しが終わった後は、半分ずつのグループに分けて、参加者間でのトークタイムとしました。初めて合う方もいらっしゃるので、簡単な自己紹介をしたり、自分たちの経験も交えて卜部さんの話の感想を語り合いました。話している人の顔を覚えられる人数で話をすることで、誰もが話をするだけでなく、参加者間でのコミュニケーションもそこで生まれてきたかと思います。


最後に再び全体でのトーク。
グループトークとグルメで和んだ雰囲気の中で、話は盛り上がっていきました。

今回のエゾロジー倶楽部には、前回の環境サスペンスでゲストとして話題提供頂いた
上田先生や有賀さんもいらっしゃったことから、環境サスペンスでの知識をベースに
サケ科魚類の中でサクラマスとカラフトマスが進化の両端に位置している魚だという話も聞け、両者の話題のつながりを実感することもできました。

サクラマスは母川回帰性が高く、生活の中で川に依存している割合が高いのですが、カラフトマスは反対に生まれた川に帰ってくる割合が低く、生涯の中であまり川を使っていないのだそうです。進化という面から見ると実はカラフトマスの方が進化しているということは、海から生まれた生命が川や陸上へと向かう方向に進化した流れとは、逆なのではないかと、会場を巻き込んだ話題はつきません。


話題提供者だけが話すのではなく、参加者間でも話が弾む場。
エゾロジー倶楽部の目指す形を、おぼろげながらに作ることができたかと思います。


こちらにもエゾロジー倶楽部の雰囲気がよくわかる報告がありますのでご覧下さい。


この集まりの主旨を表す言葉がうまく出てこなかったので、「夜のランチセミナー」と銘打っって案内をしたのですが、気軽に専門的な話を聞ける勉強会のイメージに異業種交流会や合コンなどの要素も含めて、集まりの中で人の輪が広がるコミュニティーを目指しました。この形式は「イブニングセミナー」という呼び方でどうでしょうか。

今後も毎月中旬の木曜夜に定期開催をしていきます。
まずは、川に関わりのある話題をつなげていく予定です。
川は流域のいろいろな要素をつなげる働きをしています。川という軸を通して、魚類、植物、地質、気象などの自然科学の話題をするだけでなく、経済学や社会学、歴史文化などの話題も幅広くできると面白いですね。


第1回の開催が月末になったため次の12月は開催しませんが、1月から行って来ます。

第2回エゾロジー倶楽部は 1月15日(木)19時~21時を予定しています。

今後の話題としては、魚の棲む川の環境につながる水質の話を1月に行い、季節感のある話題として、2月は雪、融雪のはじまる3月は川の水量、4月は地下水の水文の話を予定しています。5月以降の生き物が活発に活動を始める時期からは生物系の話題でしょうか。


これからも、月1開催を目指して行っていきます。
環境サスペンスと共に、エゾロジー倶楽部もご注目下さい


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