第2回環境サスペンス「川をたずねて三千海里」いよいよです [環境サスペンス]
いよいよ明晩、第2回環境サスペンスを開催します。
皆さまぜひお越し下さい。
環境サスペンス
川をたずねて三千海里 -豊平川のサケが語る出生の謎 -
今年も豊平川にサケが帰ってきました。
しかし、サケはなぜ生まれた川に帰って来れるのでしょうか?
サケが豊平川に帰ってくるようになった過程には、カムバックサーモン運動
などのドラマがありました。
また、最新の研究成果によってサケが川に帰ってくる母川回帰のメカニズム
についてわかってきたことがあります。
豊平川にサケが帰ってくる道のりを、環境探偵ピエール福間といっしょに
謎解いて見ましょう。そこには多くの謎が隠されているようです。
日 時:10月2日(木) 18:30~20:00(開場18:00頃)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店正面入口
札幌市中央区 北5西5-7 sapporo55ビル1階インナーガーデン
参 加:無料。お申し込み不要
★イベント終了後に交流会を予定しております。本日の話題に興味を持つ方々
や、ゲストの方と交流を深めて行きたいとお考えの方は、是非ご参加下さい。
(詳細は会場にて。当日参加可です。)
お問い合わせ:env.suspense☆gmail.com メールアドレスは☆を@に変えてご使用ください
ゲスト
■上田宏(うえだひろし)さん
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 教授
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~k15499/index.htm
■有賀望(あるがのぞみ)さん
札幌市豊平川さけ科学館 学芸員
http://web.city.sapporo.jp/face/speak/035salmon/035aruga.html
主 催:環境サスペンス制作委員会
http://kansasu.blog.so-net.ne.jp/
後 援:札幌市豊平川さけ科学館
http://www.sapporo-park.or.jp/sake/
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_sake/
サケが帰ってくる季節になりました [知識の現場]
今年も豊平川にサケが帰ってきたようです。
新聞でも報道されてましたが、豊平川さけ科学館さんのブログには最新の情報が発信されています。
私は千歳川で確認しました。
さけ科学館さんではさっぽろサケフェスタが9月21日に行われるそうです。
札幌近郊の各地でも、サケ祭りが始まりますね。
川をたずねて三千海里 [環境サスペンス]
豊平川はサケがのぼる川だと言うことをあなたは知ってましたか?
第2回「環境サスペンス」は10月2日札幌駅前の紀伊國屋書店札幌本店さん前にて開催します。
豊平川さけ科学館の学芸員の有賀望さんと北海道大学北方圏フィールド科学センターの上田教授にゲストとしてお話し頂きます。
豊平川のサケはどこで生まれたのか?これが今回の謎になります。
次回タイトル「川をたずねて三千海里」 [環境サスペンス]
次回環境サスペンスの概要が固まりました。
「川をたずねて三千海里-豊平川のサケが語る出生の謎-」
開催日:2008年10月2日夜
ゲストとして、札幌市豊平川さけ科学館の学芸員の方と、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの上田宏教授にお話しいただく予定です。
- 豊平川にサケが帰れるようになったわけは?
- なぜサケは生まれた川に帰れるのか?
この2つの謎に、環境探偵ピエール福間が、参加者の皆さんと一緒に挑みます。
詳細は、後日このブログにてご案内いたします。
サケを研究されている上田先生の研究室訪問 [知識の現場]
豊平川さけ科学館に引き続き、サケに関する情報を求めて、研究者の方を訪ねて来ました。
訪問したのは、サケを様々な視点から研究されている、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの上田宏教授の研究室です。私、ピエールと環サススタッフでお話しをうかがって来ました。
研究室には、世界各国のサケをモチーフとした装飾品が飾ってありました。
これだけ多くの種類の装飾品があるというのは、やはりサケやマスは世界中で注目されている魚だからなのでしょうか。
私たちがサケと言って呼んでいるのはシロザケという種ですが、サケやマスの仲間は多くの種類があるようです。この、サケとマスの違いも実は難しくて私もまだ良く理解できてません。そう言えば、こんなサケ科魚類のイラストはよく見かけますよね。私の家にも似たようなのがあります。
回転寿司屋で出てくるキングサーモンはマスノスケと呼ばれるサケですね。
この他に有名なのがサクラマスでしょうか。同じ種でも降海遡上するのをサクラマス、川で一生を終えるのをヤマメと呼んでます。魚の名前は難しいですねぇ。
さて、今回上田先生の研究室をお訪ねしたのは、興味深い研究をされていたからです。
サケが海から産まれた川に帰ってくることを母川(ぼせん)回帰と呼びますが、上田先生はそのメカニズムについて研究をされてます。
サケは川のにおいで産まれた川を知るという話があるのですが、その川ごとに異なるにおいとはアミノ酸なのだということがわかってきたのだそうです。
私は最初、化学調味料みたいなもんかと一瞬思ったのですが、そっちはグルタミン酸ですよね。
今年はこの研究が大詰めを迎えていらっしゃるということで、まさにホットな研究成果が
わかろうとしている時期なのだそうで、お話しを聞いていて新鮮な驚きのあるご研究内容でした。
上田先生のお話しが面白いためか、この母川回帰だけでなく、サケに関する話題は話を聞くほど、また様々な情報を知るほど幅広く興味深い話が豊富に出てきます。
逆にネタが多すぎて、話を絞り込むのに困ってしまいますね。
次回の環境サスペンスは、前回以上に目の離せないイベントにできそうだと確信しました。
サイエンスカフェ部分では語り尽くせない話は、今回はしっかり懇親会の場を準備して
そちらの場でも話を膨らませていきたいなと考えてます。
上田先生ありがとうございました。
「さけ」についての取材 [知識の現場]
次回環境サスペンスのテーマ「鮭(さけ)」についての情報を得るために、 札幌市豊平川さけ科学館に取材に行って来ました。
館内には鮭に関する展示がされています。
これは、産卵シーンの再現剥製。実物大の立体展示なのでわかりやすいですね
忘れてならないのが、これ。第1回環境サスペンスにも登場した「鮭の木像!」です。
実際の鮭とほぼ同じ大きさの模型です。
この他にも様々な種類のサケ・マスが飼育されており、ちょっとした水族館気分も味わえます。
サケってこんなに種類が多かったんですね
これだけ、いろいろと見れるのに、施設利用料は無料だというところが、すごいですね。
今回の取材では、サケに関してなかなか面白い話をお聞きすることができました。
いまでは札幌市内でも豊平川や琴似発寒川で10月にサケの遡上を見ることができるそうです。
ここまで遡上するようになった過程には、環境の変化や社会的な取組み変化といったドラマがあるようです。
サイエンスカフェの時間だけではお伝えできないほどの話題が、サケにはありそうですね。
次回環境サスペンスのテーマは「サケ」。 [メイキング]
次回10月上旬に開催する環サスのメインテーマは「サケ(鮭)」となりました。
北海道にいると、サケ科の魚を目にする機会が多く、いろんな意味で興味深く、重要な魚だと感じます。
豊平川では「カムバックサーモン活動」が行われて来ました。また、回転寿司屋で庶民の味方となるのも、おいしいサーモンのにぎりずしです。
そんなサケについてもっと知りたいということから次回のテーマに選びました。ちょうど豊平川にサケが遡上し出すのも10月頃だったと思います
- サケはどうやって生まれ育った川を見つけて海から川に戻ることができるのか?
- サケの仲間の魚は何種類ぐらいいるんだろうか?
などなど、リサーチしていくと、サケにまつわる面白い科学的な話が多数ありそうだとわかってきました。
けっして、前回の環境サスペンスで話題にしなかったから、今回選んだわけではありませんよ。
サケについて知りたいこと、興味深い研究成果や、研究されている方などについての情報をこのブログへのコメントや、メール等で皆さんからいただけると幸いです。
これからも環サスは続きます [メイキング]
第2回環境サスペンス開催に向けて、企画会議をスタートしました。
まずは、次回の話題を決めるためのブレーンストーミングから。
アンケートで要望の高かった、気象、河川の話題
前回中途半端な紹介となってしまった「サケ」の話題
いろいろとキーワードが出てきました。この中からテーマを絞り込み、10月上旬に第2回を開催したいと考えています。
皆様ぜひご参加下さい。
また、環境サスペンスについてのご意見もこのブログもしくは、メール等でいただけると幸いです。
ヤナギの一斉林 [つながる]
北海道の6月は綿毛をつけたヤナギの種が風に乗って散布される時期です。
写真の中の穂状のものがヤナギの実。白く見えているのが種子の綿毛です。
「豊平川に秘められた過去」では、河畔林の中でも「一斉林(いっせいりん)」について、吉井さんが紹介して下さいました。北海道の川では、ヤナギ類の一斉林をよく見ることができます。
1~2年経ったヤナギの一斉林を道東の川で見つけました。
一度にヤナギが成長するともやしのように見えますね。
こんな化石が埋まっていたなら [つながる]
ここは、環境サスペンス「豊平川に秘められた過去」を開催した紀伊國屋書店札幌本店さんの前のインナーガーデン。
なにやら大きな物が展示してあります。
これは、サッポロカイギュウと呼ばれる海に棲むジュゴンに似た昔の動物の化石です。
31日に開催される札幌市博物館活動センターさんのイベントに向けて展示されてます。
かなり大きな模型で、自動車ぐらいの大きさがあります。
近くで見るとこんな感じ。なかなか迫力があります。
実は、このサッポロカイギュウは、今回の環サス「豊平川に秘められた過去」とつながりがあるのです。
環サスでは海の貝の化石が見つかることから、豊平川は数百万年前は海の底だったとお話ししました。実はこの現場の近くで、このサッポロカイギュウは発見されたのです。
博物館活動センターの説明資料にも、しっかり800万年前は海の底だったと書かれてます。
偶然ですがこのカイギュウの展示がある前に環サスで、関連した話題ができたと思います。
この偶然のつながりにびっくりしてしまいました。面白いですよね。
実は、「木彫りのサケの像が埋まっていた」という話にする前に、企画の段階で
サッポロカイギュウの化石が埋まっていたことにしようかとも考えてました。
サッポロカイギュウがこんなに大きな生き物だったとは思ってなかったのです。
こんなに大きければ大雨が起きてもこの化石は増水で川に流されたりはしにくいでしょうね。